【植田明志さん】風の跡
Michika.の会田千里です。
Sipkaさんのところで通販して頂いた作品集が届きました。
【植田明志作品集】風の跡 MARK OF WIND
ツイッターで一目惚れしまして…笑
ビビッときた、としか言いようがありません。
Sipkaさんのツイートを引用させて頂きます。
気づいたら星に乗っていました。もしかするとですが、ずっと前から乗っていたのかもしれません。もしかするとですが、僕が生まれた時に一緒にこの星も生まれたのかもしれません。。。植田明志作品集「風の跡 MARK OF WIND」掲載作品【流れ星に乗って】。 https://t.co/xNiWaVJvqv pic.twitter.com/xpdAyBxRaz
— ことり隊長 (@kotoritaichou) April 21, 2019
だから僕は夜がきたら丸くなって眠る事にします。ほら、夜がくるからまた夕焼けがくるでしょう?きっとまた子供達が少し大きくなって暖かい手で僕を撫でて起こしてくれるんです。その時、僕も子供達もまた夕焼けに溶けて笑うんです。植田明志作品集掲載作品【夕焼け犬の夢】。https://t.co/xNiWaVJvqv pic.twitter.com/00hBKJd77f
— ことり隊長 (@kotoritaichou) April 16, 2019
少女は巨大な月だった。白い煙を吐き出しながら宇宙を舞っている。黄金の体に星の光を反射させ白く光った。透明な球体の目は少女の顔を思わせた。少女は自分自身が目になってこの巨大な金属の魚を導く。少女は自分の星を思い出したのだ。。植田明志作品集掲載作品【月の歌】。https://t.co/xNiWaVJvqv pic.twitter.com/cuukQC1B3b
— ことり隊長 (@kotoritaichou) April 15, 2019
涙がぽろぽろと溢れると、そこから青い宝石がどんどん溢れ出して僕を覆います。僕と彼の宇宙服は、もう宝石でいっぱい。そして僕らはそのまま、ゆっくり眼を閉じました。。植田明志作品集「風の跡 MARK OF WIND」掲載作品【トラベラー&フレンドシップ】。https://t.co/xNiWaVJvqv pic.twitter.com/5PRp4e0Ynl
— ことり隊長 (@kotoritaichou) April 13, 2019
きっとこの夜が終わる頃には、僕はもうあなたのことなんて忘れて、「おはよう。」なんて言うんです。そんなことばかり考えていたら、遠い遠いどこかで、優しい歌が生まれました。植田明志作品集「風の跡」掲載作品【この夜が終わる頃に】。https://t.co/xNiWaVJvqv pic.twitter.com/VkMaoY2By2
— ことり隊長 (@kotoritaichou) April 12, 2019
この他にもSipkaさんのギャラリーの様々な作品が載っているので是非ご覧になって下さいね。
作品の写真も素晴らしいのですが、それに付随する詩もまたノスタルジックだったり、ファンタジーな雰囲気で良いんですよね。
記憶に語りかけてきます。
この作品集を読んでて、一番好きな詩を引用させていただきますね。
夢の生まれる場所
(前略)
こんなに大きな流れ星を見たのは、初めてだった。
その流星は僕らの頭上すぐですれ違い、花火大会のように、地面と、僕らの頬を光で染めた。
ああ、なんて大きな夢。
きっと誰かが眠ったんだ。
その人の、報われなかった夢は、こうして大きな流星となって僕らを照らしてくれる。
(後略)
植田明志『風の跡 MARK OF WIND』、
愛知:Sipka、2018、49頁
流星を夢に例えるなんて発想、だれが思いつくでしょうか。
天才だとしか思えないです。
どんなに素敵な夢だったのかとても気になります。
そこを夢想するのが、また楽しい。
本当は作品も一緒に見せられたら良かったのですが、転載禁止と書いてあったのでやめておきました。(そりゃそうだ)
ということで自分で描きました。
作品は、大きな流れ星にタツノオトシゴのような頭がついていて、ファンタジックな世界観。
また、箒の先の部分を覗くと、それはそれは恐ろしいタコの口のような禍々しいものが見えます。
こうして自分たちの分かるものに例えてしまうと、陳腐なものに成り下がってしまうのが厄介ですね。
もっと私たちの手の届かない、想像もつかない「何か」である、としか言いようがないです。
是非この世界を色んな方に味わってほしい。
Sipkaさんの言葉を借りますと、
「すべてのものには物語がある」。
本当にその通りで、本書の題名である「風の跡」が私たちの記憶に残ります。
音や温度、感情までもが感じられる植田明志さんの作品集。
これを機に読んでみてはいかがでしょうか?
お読み頂きありがとうございました。
Michika. 会田千里