Michika.の日々

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【植田明志さん】風の跡

Michika.の会田千里です。

 

Sipkaさんのところで通販して頂いた作品集が届きました。

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【植田明志作品集】風の跡 MARK OF WIND

 

ツイッターで一目惚れしまして…笑

ビビッときた、としか言いようがありません。

 

Sipkaさんのツイートを引用させて頂きます。

 

 

  

 

 

 

この他にもSipkaさんのギャラリーの様々な作品が載っているので是非ご覧になって下さいね。

Twitter

 

 

作品の写真も素晴らしいのですが、それに付随する詩もまたノスタルジックだったり、ファンタジーな雰囲気で良いんですよね。

記憶に語りかけてきます。

 

この作品集を読んでて、一番好きな詩を引用させていただきますね。

 

          夢の生まれる場所

        (前略)

        こんなに大きな流れ星を見たのは、初めてだった。

        その流星は僕らの頭上すぐですれ違い、花火大会のように、地面と、僕らの頬を光で染めた。

        ああ、なんて大きな夢。

        きっと誰かが眠ったんだ。

        その人の、報われなかった夢は、こうして大きな流星となって僕らを照らしてくれる。

        (後略)

 

植田明志『風の跡 MARK OF WIND』、

愛知:Sipka、2018、49頁

 

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流星を夢に例えるなんて発想、だれが思いつくでしょうか。

天才だとしか思えないです。

 

どんなに素敵な夢だったのかとても気になります。

そこを夢想するのが、また楽しい。

本当は作品も一緒に見せられたら良かったのですが、転載禁止と書いてあったのでやめておきました。(そりゃそうだ)

 ということで自分で描きました。

 

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作品は、大きな流れ星にタツノオトシゴのような頭がついていて、ファンタジックな世界観。

また、箒の先の部分を覗くと、それはそれは恐ろしいタコの口のような禍々しいものが見えます。

 

こうして自分たちの分かるものに例えてしまうと、陳腐なものに成り下がってしまうのが厄介ですね。

もっと私たちの手の届かない、想像もつかない「何か」である、としか言いようがないです。

 

是非この世界を色んな方に味わってほしい。

 

Sipkaさんの言葉を借りますと、

「すべてのものには物語がある」。

本当にその通りで、本書の題名である「風の跡」が私たちの記憶に残ります。

音や温度、感情までもが感じられる植田明志さんの作品集。

これを機に読んでみてはいかがでしょうか?

 

お読み頂きありがとうございました。

Michika. 会田千里